映像作家 藤永 潤の世界
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映像と音との関係
マーチ写真の世界とは別に、もう1つの五感が増える映像の世界。制作上、写真でスライドショーを作る場合は別として、基本的には、無音の世界から、音をどのように扱っていくのかということが増える。私は生音を非常に大事に扱っています。でも、撮影に集中している時の脳内は、おそらく90パーセント以上が、映像に取られていますね。ですから、音声さんが必要になってくる訳で、かといってすべてがそうかと言うと、ひとりでこなしているということがほとんどです。プロ用のビデオカメラの場合、多くはガンマイクを使用しています。これは、狙った方向の音だけを出来るだけ拾うという特性があります。

全てのものに存在する音
イオンつまり、後ろの方の音は、あまり拾わないのです。逆にハンディーカムなどの民生機は、広域で拾うマイクなので、周囲の音を結構拾います。特に、音に注視している場合は、イヤホンを装着して、撮影をしています。面白い事がありますよ。正面の川を撮影していたら、目の前直前に車が横切った。この場合、一瞬ですが川の音が遮られます。実は音ってかなりシビアなんですよね。その事をわざと使って、より臨調感を高めることもします。人が多く集まる場所での賑わい、誰も居ない場所での静けさ。でも、何も無い様でも微かな音を感じている訳です。そんな事に気を配りながら制作していくと、ほとんど職業病になりますね。いわゆる音のソムリエみたいなものです。上の写真はマイカー。これも車ごとに音が違うし、行った先の環境でも違います。面白いです。


ガラスブロック   BGMをどう使うか。
映像に付き物なのがナレーションやBGMですね。これもその情景を引き立てる大事なキャストなんです。BGMひとつで、映像の雰囲気はがらりと変わります。また、映像のほとんどがBGMで埋められたとしても、ぼくの場合、どこか1カ所でも生音を加えるようにしています。それが臨調感につながります。
  草原

旭川駅



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