サケ遡上

日本海の荒波
秋味などとも呼ばれ食卓に昇る鮭。それは厳しい荒波の日本海を経て、遡上してきたものと同じ、あの鮭です。遡っているものは、「ほっちゃれ」と言って、旨くないです。産卵のため、力いっぱい遡上してきています。しかし、そこで産卵が出来るからこそ、生命の伝達が出来、食卓に上がるのです。日本海のどんよりと曇っている空の下。河口付近では、波間にちらりと姿が見え始めます。
河口から入ってすぐの所に、本格的に遡ってない集団がいました。河口に入る時も、一旦、河口の手前の海の中で待機をします。汽水域と呼ばれる、海水と淡水の水に慣れるためとか。それから背びれを出しながら、徐々に移動を始めます。天気の良い日には、波打ち際の盛り上がった海水の中に、無数のサケを観ることが出来ます。厳しい、試練の始まりです。子孫を残すために、どんどんと上がって行かなくてはなりません。浅いところでは、腹を擦りながらも、遡るため、中にはボロボロのものも多く。産卵を終えたサケは、カラスやカモメの餌になります。冷たい水の中では、やがて孵化する、サケの卵が産卵されますが、卵を産むために、体を張って砂を掘るため、ここでもボロボロになってしまいます。もちろんこの周辺は保護区で、一般の方が、釣りなどをすることは禁止されています。それにしても、どこから集まって来たのか、おびただしい数のサケたちが、川を埋めていました。 波間に見える背びれ
遡上するサケ 水しぶきを上げるサケ

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